徐々に染まっていく
小学校の頃に認識したSMAPは、大人でかっこよくてキラキラしたお兄さんたちだった。
姉が森くんファンだったこともあり、夢MORIもなんとなく見た記憶があるし、家にCDもライブビデオもあった。
当時は慎吾ちゃんが好き!!と姉の真似をしてファンを気取っていた気がするけど、それは長くは続かなかった。
もっと年が近くて小さくてかわいいKinkikidsの出現により、スキの気持ちはふわふわと移ろいでいったのだ。
スマスマが始まりロンバケなどのドラマもあって、まさに流行していった「SMAP」は遠い遠い存在で、小さい私の手におえる人たちではなかったのだろう。
テレビっ子だったので、いろんなバラエティ・ドラマは見続けていたが、私とは別世界のものという認識はずっと続いていった。
その後は私もしっかりと自我が芽生えw いろんなものにハマり、飽きたりを繰り返し、高校生になるくらいには音楽とお笑いとマンガが好きなサブカル寄りな女子になっていた。
ジャニーズという世界は、子供の時の思い出で全く興味がなかったし、言ってしまえば軽く『バカにしていた』ようにも思う。子供だましの作りものなアイドルよりもありのままの自分をさらけ出してる人や曲、物語の方が断然価値があると。
…よく知りもしないくせに、勝手に決めつける癖やめたほうがいいよ。と昔の自分を叱ってやりたい。
長らくそんな思いに支配されていた私は、ひたすら自分の好きなジャンルを追いかけていき、いつの間にかアラサーと言われる年齢になっていた。
そんなある日、スマスマでSMAPが5人旅をするのと聞いた。
あのころは全然スマスマを見てなくて、たまたま知った面白そうな企画。
「あ、なにこれ! え、中居君が泣いてるw!? とりあえず録画だ!」
と何の気なしにしたその行為が、私のその後の生活を変えた。
とんでもない笑いと愛と感動に包まれたそれは、あまりにも面白く
いつも見たら消すを繰り返していたハードディスクレコーダーに永久保存された。
(その後DVDにも、ブルーレイにも保存されたw)
しかし、そこで完全にファンになったわけじゃない。
実際、その直後にあった「SMAP☆がんばりますっ!!」という番組は
一回見て、録画を消してしまっているし、その後のスマスマを継続的に見ることもなかった。
しかし、あの異常に面白かった番組は繰り返し見ていたのだ。
そのうちSMAPそのものに興味がわいてきた。
仕事中にネットが見れる環境をフル活用し、ありとあらゆるサイトをのぞいてみると
私のそれまでの各メンバーのイメージとは少し違う彼らがいた。